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インプラントによる乳房再建

胸の中に人工物を入れ、ふくらみをつくる方法

乳房を切除した後、やわらかい人工物で乳房の形をつくります。シリコンゲルや生理食塩水を入れたインプラントがあり、使える製品は国や病院で異なります。ブラジャーなどに入れる、体の外の人工乳房とは別のものです。

よく行われる二期再建では、最初に一時的な組織拡張器(ティッシュエキスパンダー)を入れます。皮膚を少しずつ広げた後、インプラントに交換します。元のページでは全体に約4〜6か月を例示していますが、がんの治療や傷の状態で変わります。

自分の組織を使う方法との違い

おなか、背中、おしりなどから組織を取らないため、胸以外に組織を取る傷ができません。細い血管をつなぐ手術も不要です。元の内容では、再建の各段階に約1〜2時間という例を示しています。乳房切除や同時に行う処置を含む総時間は、別に確認が必要です。

一方、人工物は体の中に残ります。将来の検査、合併症、交換や取り除く手術の可能性も、最初から考えます。

インプラントを置く場所

残した胸の皮膚の下に、インプラントを覆うスペースをつくります。胸の筋肉の下に置く方法と、筋肉の上に置く方法があります。皮膚の厚さ、血流、放射線治療などで計画が変わります。

必要に応じて、細胞を取り除いた真皮(ADM)や人工のメッシュで下側を支える場合があります。残る皮膚の状態が十分でなければ、最初は組織拡張器を使うことがあります。

二期再建の流れ

  • 1回目の手術:切除の傷から、空または少し膨らませた組織拡張器を入れます。元の例では再建部分は約1〜2時間で、当日または1泊後に帰宅します。液体を出す管が7〜14日ほど入る場合があります。

  • 少しずつ広げる:2〜3週間ほど治りを待ち、外来で注入口から生理食塩水を足します。元の目安では約6〜8週間です。感覚は低下していることが多いものの、張りや圧迫感、痛みが出る場合は相談してください。

  • 落ち着くのを待つ:十分に膨らんだら、1〜3か月ほど組織が落ち着くのを待ちます。治療の順番によって、期間は変わります。

  • 2回目の手術:もとの傷から拡張器を取り、インプラントに交換します。約1〜2時間が一例です。縁を目立ちにくくするため、脂肪注入を加える場合もあります。

  • 傷を閉じる:できるだけ同じ傷を使い、形を整えます。傷が完全になくなるわけではありません。

最初からインプラントを入れる方法もあります

切除と同時に、組織拡張器を使わずインプラントを入れる方法を、一期再建、またはDTIと呼びます。皮膚の量と状態が十分な場合に検討します。手術中に血流が心配とわかれば、組織拡張器を使う計画へ変える場合があります。

二次再建で、拡張器とインプラントを兼ねるBecker型の器具を使う方法も本で紹介しています。膨らませた後、注入用の管を取って器具を残します。実施の可否は施設で確認してください。

説明のための例:Sofiaさん

このページの名前と体験は、学習用にまとめた複合的な例です。実際の患者さんの確認済みの口コミや、結果の約束ではありません。

47歳のSofiaさんの例では、皮膚を残す切除の後、二期再建を選びます。注水は短い通院で行い、翌日まで張ることがありました。交換後は当日帰宅し、3週間で座って行う仕事に戻ります。胸以外の手術を避けたいという希望が、選択に関わっています。

考えられる利点

  • 再建の各段階は、皮弁手術より短いことが多く、顕微鏡で血管をつなぐ必要がありません。

  • 胸以外から組織を取らず、別の場所の傷と回復を避けられます。

  • 大きな皮弁手術より、軽い活動へ早く戻れる場合があります。実際の回復には個人差があります。

  • 器具の大きさを計画し、反対側とのバランスを考えられます。ただし、形を正確に約束することはできません。

  • 大きな手術を避けたい場合や、自分の組織が使いにくい場合の選択肢です。

  • 後から少量の脂肪を足し、輪郭や見える縁を調整できる場合があります。

長く使ううえでの注意

  • 一生交換不要ではありません。元のページは10〜20年を一つの目安として挙げていますが、使える年数は予測できず、全員が一定の年数で交換するわけでもありません。

  • 放射線治療が加わると、感染や周囲の硬さなどが増えます。元の内容は、特定の組み合わせの合併症として20〜25%を例示しています。個人のリスクや、すべての器具に共通する割合ではありません。

  • 見た目と、触れた感じは別です。自分の組織と比べ、温度や動き、硬さに違いを感じる場合があります。

  • 器具の周りにできる膜が硬く縮む、被膜拘縮(ひまくこうしゅく)が起こる場合があります。元のページは、8〜10年で程度の異なる硬さが15〜25%とする目安を挙げています。放射線治療後は、より多いと説明しています。

  • 破損や漏れ、位置のずれ、回転、波打ちなどが起こる場合があります。皮下の組織が薄いと、縁やしわが見えやすくなります。

まれな問題や、全身の症状について

疲労、関節の痛み、頭がすっきりしない感じなどを、インプラントと関連付けて訴える方もいます。BII(Breast Implant Illness)と呼ばれることがありますが、原因や仕組みには、まだわからない点があります。症状を軽く扱わず、担当医と相談してください。

表面に凹凸がある一部のインプラントでは、まれなリンパ腫BIA-ALCLとの関係が知られています。使う製品や、その国の最新の安全情報を確認します。元の内容では、オランダのIGJ・RIVM、ベルギーのFAGG/FAMHP、米国FDAを情報源として挙げています。

放射線治療を受ける場合

皮膚が伸びにくくなる、硬さが出る、形が変わる、傷の治りが悪くなるなどの可能性があります。組織拡張器の注水と照射の調整も必要です。

同時にインプラントを入れる、再建を後にする、自分の組織を使うなど、複数の計画を比べます。放射線治療後も実施できる場合はありますが、このページだけで適応は決められません。

説明のための例:Sueさんの選択

Sueさんの例では、将来インプラントの修正が必要になる可能性と、自分の組織を使う長い手術を比べます。その時期の生活には、短い手術と比較的早い回復が合うと考えました。十分な情報を得て、自分で大切にしたいことを選ぶための例です。

回復の時期の目安

以下は元の内容の一般例です。実際の動作、運転、運動は、担当チームの指示に従ってください。

  • 1週目:痛み、張り、腫れがある場合があります。上体を少し起こしてあおむけに寝る、約2kgを超える物を持たない、肩より上へ腕を上げない、などの指示が出る場合があります。支えるブラジャーや痛み止めも、指示に合わせて使います。

  • 2〜3週目:痛みが軽くなり、座って行う仕事や軽い家事へ戻れる方もいます。管は、出る液体が減ったら抜きます。運転は、動作と薬の影響を確認してから再開します。

  • 4〜6週目:歩行、軽いヨガ、自転車などを少しずつ考えます。重い物や強い胸の運動は、少なくとも6週間控えるという例があります。

  • 2〜3か月目:腫れが引き、器具の位置ややわらかさが落ち着いてきます。

  • 交換手術の後:最初の手術より回復が軽いことも多く、通常の活動に2〜3週間で戻る例があります。

説明のための例:Lindaさんの回復

Lindaさんの例では、最初の手術のほうが負担が大きく、交換後は数日の痛みから徐々によくなります。3か月で形が落ち着いてきました。全員が同じように楽に回復するという意味ではありません。

検査と、その後の調整

腫れや器具の位置は、2〜3か月ほどかけて落ち着きます。凝集性の高いシリコンゲルでも、殻が破れない、漏れが起きないという保証はありません。

定期的な診察で、形、硬さ、痛みなどの変化を確認します。シリコンの破損は見た目でわからないことがあり、超音波やMRIを使う場合があります。必要な検査と時期は、担当医と製品の情報で確認してください。

脂肪注入、乳頭の再建、反対側とのバランス調整などを、後に行う場合があります。残る自然な乳房の検査も、がんの担当医の指示に沿って続けます。

説明のための例:Patriciaさんの長期の管理

Patriciaさんの例では、最初に大きな皮弁手術を避け、長期には器具の交換を経験します。器具を使う再建では、後の手術を考える場合があることを知るための例です。

よくある質問

  • どの方法がありますか? 組織拡張器の後に交換する二期再建、最初から入れる一期再建、拡張器を兼ねるBecker型などを、本で紹介しています。使える方法や製品は、施設で異なります。

  • 拡張器を使う期間は? 元の例では全体で4〜6か月です。1〜2週間おきの通院で6〜8週間ほど膨らませ、最後の注水から1〜3か月後に交換します。がんの治療などで長くなる場合もあります。

  • 注水は痛いですか? 鋭い痛みより、張りや圧迫感を感じることが多いと説明しています。1〜2日で軽くなる例がありますが、強い痛みや変化は相談してください。

  • どのくらいもちますか? 一生交換不要ではありません。10〜20年は本の一つの目安で、器具の状態や合併症によって、早く交換したり、取り除いたりする場合もあります。

  • 放射線治療後もできますか? 個別に検討する場合はありますが、合併症のリスクが上がります。自分の組織を使う方法や、再建をしない選択も含めて話し合います。

  • シリコンと生理食塩水の違いは? シリコンゲルは、やわらかさを得やすい一方、破損が見た目でわからないことがあります。生理食塩水では、漏れるとふくらみがしぼみ、気付きやすい違いがあります。

元の医学的内容:Dr. Mahyar Foumani(オランダの形成外科医)、Breast Reconstruction Explained著者。 日本語は、元の英語の内容を読みやすく書き直したものです。別の医師による、日本語の新たな医学的確認は受けていません。個別の治療は、担当の医療チームと相談してください。

情報源

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