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乳房インプラントとDIEP皮弁:どう違う?

5月18日
読了時間: 9分

更新日:1 日前


インプラントと、おなかの組織を使うDIEP再建を比べる説明図

乳房を切除する前後には、再建をするか、どの方法にするかを考えることがあります。主な選択肢に、胸の中へ入れるインプラントと、自分の組織を使うDIEPなどの方法があります。

手術の違いだけで決まる、簡単な選択とは限りません。これからの体をどう感じたいか、今の暮らしでどこまで回復の時間を取れるか、つらい治療の後をどう過ごしたいかも関わります。

このページは、どちらかへ勧めるためのものではありません。それぞれの利点と負担を知り、形成外科医との相談で、ご自分の希望を伝えるために使ってください。

ご自分の希望が大切な理由

乳房再建は、がん治療後の体と気持ちを支える選択肢の一つです。自分らしい体の感じを取り戻したい方もいます。一方、再建をしない選択も尊重されます。

インプラントは医療機器で、体の中に残る人工物です。時間がたってからの検査や、処置が必要になる場合があります。DIEPは下腹部の皮膚と脂肪を移し、血流をつなぐ方法です。生きた自分の組織として、体重や年齢とともに変わります。

すべての人に、同じ方法が一番よいとはいえません。体の条件と希望を合わせて考えます。

手術と、その後の負担を比べる

1.インプラントを使う再建

DIEPより短い手術になり、組織を取る別の場所の傷がありません。胸の筋肉の前や後ろにつくる空間へ、インプラントを入れます。まず組織拡張器(ティッシュエキスパンダー)という一時的な袋を入れ、数週間などをかけて膨らませ、皮膚を伸ばす場合もあります。その後、インプラントへ入れ替えます。

主な利点

  • 手術時間:DIEPより短くなることが多い方法です。

  • 組織を取る傷:おなか、背中、おしりなどに、新たな採取の傷をつくらずに済みます。

  • 回復:元の記事では入院1〜2日、軽い日常の動作へ数週間を例にしています。施設や手術内容で変わります。

  • 形の計画:製品の大きさや形を選べます。ただし、実際の胸の形を完全に予測できるわけではありません。

考えておきたい点

  • 将来の処置:一生そのまま使える保証はなく、後で手術が必要になる場合があります。

  • 放射線治療:周りの組織が硬く縮む被膜拘縮などのリスクが高くなる場合があります。

  • 触れた感じ:自然の乳房とは、硬さ、動き、感覚が異なる場合があります。

2.DIEPによる再建

下腹部の皮膚と脂肪を使います。正式には、深下腹壁動脈穿通枝皮弁法といいます。おなかの筋肉は原則として残し、顕微鏡で、移した組織の細い血管を胸の血管へつなぎます。これで、組織へ血液が流れるようにします。

主な利点

  • 自分の組織:やわらかさや動きが、自然の乳房に近くなる場合があります。

  • 体とともに変化:体重や年齢によって、ほかの自分の組織と同じように変わります。

  • 機器の交換:インプラントを使わなければ、その交換は要りません。ただし、後の手術が一切ないという意味ではありません。

  • 放射線治療との関係:血流のある自分の組織を使う利点があり、インプラントより適している場合があります。組織も放射線の影響を受けないわけではありません。

考えておきたい点

  • 手術の大きさ:時間が長く、胸とおなかの2か所が治る必要があります。

  • 回復:元の記事では入院4〜7日、十分な回復に数か月が一例です。

  • 体の条件:下腹部に使える組織と血管が必要です。やせている場合など、別の場所や方法を考えることがあります。

回復の違い

必要な休みや、家での助けの量も、選ぶときの大切な点です。

インプラントでは、最初の1週間に張りや圧迫感を感じることがあります。軽くなる速さは人によりますが、約3週間で軽い活動へ戻る例があります。仕事や運動は、個別の指示に合わせます。

DIEPは、より長い回復を考えます。最初はおなかへの張りを減らすため、少し前かがみで歩く、あおむけで休むなどを案内される場合があります。6〜8週間でかなり自分の調子が戻る方もいますが、十分な回復にはさらに時間がかかります。初めの負担が大きい一方、インプラントでは何年か後に、別の処置と回復が必要になる可能性もあります。どちらも手術1回で終わる保証はありません。

何年か後の、触れた感じと感覚

日々の暮らしで、次のような違いを感じる場合があります。

  • やわらかさと動き:インプラントもやわらかい製品がありますが、人工物の輪郭や動きを感じることがあります。DIEPは自分の組織で、自然に感じる方がいます。

  • 温度の感じ方:インプラントの側を冷たく感じる方もいます。DIEPは血流のある組織ですが、温かさの感じ方にも個人差があります。

  • 皮膚の感覚:どちらも感覚が低下する場合があります。DIEPで少しずつ戻る方もいますが、元の感覚が戻る保証はありません。

インプラントの、長期の変化と再手術

インプラントが希望に合う方も多くいます。同時に、医療機器として長く観察する必要があります。交換や別の処置が必要になる可能性を、初めから知っておくことが役立ちます。主な問題は次のとおりです。

  • 被膜拘縮:周りにできる膜が硬く縮み、胸が硬い、形が変わる、痛むことがあります。元の解説には8〜10年で15〜25%という例がありますが、製品、治療歴、調べ方で異なります。放射線治療も関わります。

  • 破損・漏れ:外側の袋が破れる場合があります。シリコンでは外見でわからず、超音波やMRIで見つかることもあります。生理食塩水の製品では、小さくしぼむ場合があります。

  • 位置のずれ・回転:動いて胸の形が変わることがあります。

  • しわや波打ち:特に皮下組織が薄い場所では、表面にしわが見える、触れる場合があります。

  • 石灰化:周りの組織にカルシウムがたまり、画像で詳しい確認が必要になる場合があります。

  • 全身の症状:疲れ、関節痛、頭がぼんやりするなどを、インプラントと関連付けて訴える方がいます。BIIと呼ばれることがありますが、原因や仕組みはまだ十分わかっていません。症状を医療者へ相談してください。

  • BIA-ALCL:乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫という、まれなリンパ腫です。表面がざらざらした製品との関係が知られ、一部の製品は回収されました。製品による違いと経過観察を確認します。

これらを知ることは、インプラントを選べないという意味ではありません。長く満足して使う方もいます。将来の検査や追加の手術を含め、ご自分が受け入れられる負担を相談しましょう。

製品ごとの安全性や注意事項は、公的な情報も確認します。元の記事では、オランダのIGJとRIVM、ベルギーのFAGG/FAMHP、米国のFDAを紹介しています。日本ではPMDAや厚生労働省、関連する学会の情報も参照できます。実際に使う製品名と、必要な通院・検査を担当医に確認してください。

DIEPでは、インプラントの交換はありません。ただし、血流の問題などの治療や、後の形の調整が必要になることがあります。乳頭の再建、脂肪注入、反対側の調整も含め、予定する段階を確認しましょう。

ご自分の条件と希望から、考えましょう

手術の短さを重視してインプラントを考える方も、自分の組織を重視してDIEPを考える方もいます。満足の感じ方は人によって違い、どちらもよい結果を保証するものではありません。

体の条件、暮らしの段階、これからの希望を伝えてください。医療チームと相談し、納得できる選択へ進むための情報として、この比較を使えます。

よくある質問

インプラントとDIEPの、一番大きな違いは何ですか?

インプラントは、シリコンや生理食塩水を使う人工物を、胸の筋肉の前や後ろへ置きます。DIEPは下腹部の皮膚と脂肪を移し、細い血管をつなぎます。前者は手術と初期の回復が短いことが多く、後者は生きた自分の組織を使います。

自然に感じるのは、どちらですか?

DIEPのやわらかさや動きが、自然に感じる方がいます。シリコン製品もやわらかいものがありますが、温度や動きが違うと感じることがあります。どちらでも、手術前と同じ感覚には戻らない場合があります。

インプラントは、何年もちますか?

使える年数は一定ではなく、一生そのままという保証もありません。長く問題がない方も、10年以内に硬さ、破損、形の変化などで処置が必要な方もいます。担当医と、定期の診察や必要な画像検査を計画します。

どんな長期の問題がありますか?

被膜拘縮、破損や漏れ、位置のずれ、しわ、石灰化などがあります。元の解説の被膜拘縮15〜25%という数値は、8〜10年の経過の例で、全員に同じではありません。原因がまだ十分わからない全身の症状や、一部のざらざらした製品に関係するまれなBIA-ALCLも説明を受けましょう。製品ごとの情報は、公的機関や学会、担当医に確認できます。

放射線治療を受けた後でも、DIEPはできますか?

治療後の選択肢になる場合があります。血流のある組織を移す利点があり、インプラントで硬さなどのリスクが高い場合に、自分の組織を勧めるチームもあります。ただし、DIEPにも傷や脂肪の変化などのリスクがあります。治療の内容と体の条件から、適しているかを判断します。

元の内容:乳房再建を専門とする形成外科医Dr. Mahyar Foumani。本「Breast Reconstruction Explained」に基づきます。

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この記事は一般的な学習情報です。個別の医学的助言ではありません。

乳房再建の仕組みを、やさしい言葉で説明します。選択肢を知り、担当医と一緒に考えるための情報です。個別の診察や医学的助言の代わりにはなりません。

一人ひとりの状況は違います。適した方法は、体の状態、病気、治療、ご自分の希望で変わります。担当医療チームの指示に従ってください。症状や心配があれば、担当医やかかりつけ医に相談しましょう。緊急の場合は、お住まいの地域の救急窓口へ連絡してください。

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元の医療情報の著者:Dr. Mahyar Foumani、オランダの形成外科医。

オランダの医療者登録番号(BIG):79913128001。A Kliniekenの公開プロフィールでは、NVPC会員とEBOPRAS Fellowの資格が示されています。

日本語は、元の英語の医療情報に基づいて書き直しています。日本語版に対する、新たな独立した医師の審査は行っていません。元の記事の確認日は、日本語を同じ日に確認したことを示しません。

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